http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080624AT3S1701324062008.html 資源高の影響を受け、日本の所得の海外流出が米欧と比べても突出して進んでいる。
所得の実質的な流出額は2008年1―3月期に年率換算で26兆円と1年前の1.6倍に膨らみ、今後も
広がる見通し。資源高で産油国などへの輸入支払いが増える一方、電子機器や自動車などの輸出
価格に転嫁が進まない。所得流出が長く続くようなら、企業と家計に悪影響を及ぼしかねない。
内閣府によると、実質的な所得の流出入を示す日本の交易利得・損失は26兆円のマイナスと、
現行のGDP統計でさかのぼれる1995年以降で最大となった。損失額は07年1―3月期の16兆円に
比べて約6割の増加となる。