UCC上島珈琲が2000人に賃金未払い20億円を支給
UCC上島珈琲(神戸市)は12日、グループの全正社員約2000人にサービス残業をさせており、
未払いとなっていた2年間の時間外賃金約20億円を支払ったと発表した。
支給対象の期間は2006年2月から今年1月まで。従業員の等級に基づき一定の割合で支給、
08年3月期連結決算の特別損失などに計上した。
記者会見した河本篤副社長は「労働基準監督署からの是正勧告などはなく、自主的な判断。全
社的に労働環境を整備するために踏み切った」と述べた。
この日発表した2008年3月期連結決算は、コーヒー豆など原材料価格の高騰と未払い賃金の
支給が響き、純損益が前期の13億円の黒字から28億円の赤字に転落した。純損失は4年ぶりで、
売上高は前期比4・8%増の2870億円だった。
09年3月期は、売上高が前期比9・0%増の3130億円、純利益は22億円の黒字を見込んでいる。
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20080612-OHT1T00214.htm