ギネスの陰に隠れた別のレース――Firefox vs Opera
最新バージョンの正式リリースが迫り、ギネスを目指すFirefoxに思わぬ刺客が登場した。お互いInternet
Explorerのシェアを奪わんと切磋琢磨(せっさたくま)してきたOperaが襲ってきているのだ。
Opera 9.5、コードネーム「Kestrel」で知られているOpera Softwareの次期Webブラウザは、この4月にβ2が
公開されていたが、Opera Softwareのヨン・フォン・テッツナー氏が2008年6月10日に「Dear Opera Community」
と登場間近であることを表明、それに併せてOpera 9.5 RCが公開され、リリースタイミングを図っている。祭り
を演出している様子もうかがえるため、よほどのことがない限りOpera 9.5 RC2はリリースされないだろう。
一方のFirefox 3は現在、RC2の状態。どちらが先にリリースされても、お互い食い合ってしまうリスクを考慮
すれば、同日かそれに近いリリースタイミングとなるのではないだろうか。もうまもなくリリースされるとみられる
両者の舞台裏では、そのタイミングを巡る熱い戦いがくり広げられているのではないかと想像しながら待つのも
一興ではないだろうか。
ところで、大詰めを迎えるFirefox 3の開発では一騒動起きている。この問題については、多くの有用なエクス
テンションの開発で知られるPiroこと下田洋志氏のブログにある「Mac版Firefox 3正式版に、日本人ユーザにと
って結構致命的な問題が残ってしまいそうな件について」というエントリで概要をつかむことができる。
まとめると、今回問題になっている件は、RC1までは問題なかった(修正済みになっていた)が、RC2の段階で
その修正が取り消され、タイミング的に正式リリースまでの再修正が絶望的になってしまった、というもの。この
問題から生じる具体的な不便の例として、「ニコニコ動画でコメントを付けるとかUSTREAMのチャットで発言する
ときとかに、直接日本語を入力できなくて、必ずほかのアプリケーションかネイティブな入力欄に日本語を入力し
てからそれをコピペしないといけない、という感じ」と追記している。(以下ソース)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080611-00000031-zdn_ep-sci