【レイク】足利女子高校ダンス部、足利市出身の相田みつを氏を題材にした人文字を披露(画像あり)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tochigi/20080608/CK2008060802000135.html http://www.tokyo-np.co.jp/article/tochigi/20080608/images/PK2008060802100018_size0.jpg 足利市出身で全国的な知名度がある詩人・書家、相田みつを(一九二四−一九九一年)を題材にした創作ダンスで
県内高校の頂点に立った県立足利女子高校ダンス部が、八月二日から神戸市で開催される全国大会に出場する。
悩み、苦しみ、命を削って書に魂を込める孤高の大家の生きざまをダイナミックな演技で表現し
人文字「にんげんだもの」が“ダンスの甲子園”で舞う。 (梅村武史)
題名は「納得できる作品は一つもない。それでも…相田みつを」。三十五人の部員が書籍やテレビドラマ
長男一人氏の講演などを通じてイメージを膨らませ、みつを自身の日常を想像して描いた力作だ。優勝した
県高校総合体育大会ダンスコンクールでは「衣装や音楽に工夫があり、さわやかな演技」と審査員の高評価を得た。
題材は昨年六月ごろ、決めた。同校PTA会長も務めたゆかりの人物だ。「みんなで詩を読んでジーンときた」と
金井絵莉子副部長(17)。天井理架子部長(17)は「彼を演じられるのは地元の私たちしかいないという
思いが込み上げた」と振り返る。
当初は哲学的な詩の世界に踏み込んだが行き詰まった。「試行錯誤の繰り返しだった」と森野いずみさん(17)。
主人公が行き詰まり、渡良瀬川の流れを見ながら心を癒やす場面は人間性を伝えるためのアイデアだ。
同部顧問の佐藤阿希美(あけみ)先生(39)は「過去の生徒が何度も挑戦して挫折した題材をよくここまで
仕上げた」と部員らの努力をたたえる。
県代表として出場する「第二十一回全日本高校・大学ダンスフェスティバル」(文部科学省後援)は
八月二−四日、神戸市で開催され、唯一の公的な創作ダンスの全国大会だ。
みつを役を演じる諸岡英里さん(17)は「彼の優しさ、さわやかさを大舞台で表現したい」と誓っていた。