１３年ぶり新設 さいたま・北区に今年１月、育児サポートが人気…授乳中ののおっぱいケアなど

　◇相談、一時預かり、卒乳ケア
　今年１月にオープンした「さくら助産院」（北区吉野町１）は、出産できる助産院としてはさいたま市内で１３年ぶりの新設だった。「出産に加え育児もサポートを」と、育児相談や乳幼児の一時預かりなどを行っており、
地域のお母さんの人気を集めている。岡田美香院長（４１）は「核家族化で孤独な母親も多い。母子の生活全般をサポートしたい」と話している。

　市保健所によると、市内にある助産所１０カ所のうち、出産できる施設は３カ所のみ。産婦人科医の高齢化などで出産できる施設が減少しており、医院や診療所を加えても計２０カ所にとどまる。

　岡田院長は助産師として総合病院などで働いていたが、「出産できる施設が少なく、患者が集中している。医者も看護師も忙しすぎて、妊婦のケアに手が回っていない」と感じた。
「妊娠中から育児相談まで、母子の健康をサポートしたい」と、３０〜４０代の助産師８人で昨年３月から準備していた。

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　さくら助産院の入院室は３室。これまで約１０人が出産し、１１月まで２０件を超す予約が入っている。助産師や看護師、保育士が常駐しており、
授乳中の母親へのおっぱいケアや乳児の卒乳ケアもある。「母親たちの交流の場にしたい」と、ハーブを使った料理教室や、ヨガの講習も行う。

　育児相談も受け付けており、「子どもがなぜ泣きやまないかわからない」「妻の様子がおかしい。このままだと子どもを虐待しそう」など、深刻な相談も相次ぐ。
岡田院長は「子育ては思い通りにいかないが、かけがえのない経験。１人で抱え込まず、さまざまな人と交流することで、妊娠、出産ライフも悪くないと思ってもらえれば」と話している。

　診療時間は午前９時〜午後５時。完全予約制。時間外診療は要相談。問い合わせはさくら助産院（電話０４８・７９５・４５６８）。【弘田恭子】

http://mainichi.jp/life/edu/child/news/20080605ddlk11040327000c.html

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