成田国際空港会社のホームページ(HP)に毒ガス予告のメールを送り付けたとして、千葉県警成田国際空港署
は4日、威力業務妨害容疑で財団法人「空港保安センター」(東京)の職員野沢努容疑者(25)を逮捕した。野沢容
疑者は成田空港の手荷物検査などを担当。北海道洞爺湖サミットを7月に控えた時期だけに、一時は空港内が緊
迫感に包まれた。
成田空港を脅迫した男は、捕まえてみれば危険防止のため空港で乗客の手荷物をチェックする検査員だった。
調べでは、野沢容疑者は4月19日午後、成田空港のHPに「予告」と題し「4月20日か28日に空港を襲撃する。
毒ガスを発生させる多大な惨劇の幕が開かれる」と書いたメールを送信。5月2日にも送信メールに「宣戦布告」と
して「5月12〜29日にかけて我が義勇軍の同胞諸君と空港を爆滅させる。多大な悪魔と共に破滅の途(みち)を辿
(たど)るが良い!」などと書き込み、空港業務を妨害した疑い。どちらも標的を空港保安事業センターの事務所が
ある第2ターミナルとしていた。
発信者名は「三里塚革命組織」と「成田義勇軍」。最初のメールが届いた日に成田空港から届出を受けた成田国
際空港署が調べを進めた結果、成田市のネットカフェの発進履歴などから野沢容疑者と判明。同署は「サミットを目
前に控え、極めて悪質」として逮捕に踏み切った。同容疑者は「憂さ晴らしのためにやった」と供述している。
空港保安事業センターは、日本赤軍に日航機がハイジャックされた1977年の「ダッカ事件」をきっかけに、78年
に設立。出発や乗り継ぎ時のセキュリティー検査などをしている。
空港会社は「悪質ないたずらの可能性が高く、一般の利用客に無用の迷惑と心配をかける」として公表を避けてい
たが、当時の空港内部では一気に緊迫。同署が署員の数を増やして警戒すれば、空港の要請で同センターも管理
部門の職員を配備するなどして警備を強化していた。事件を受け、野沢容疑者を懲戒免職にすることを決めた。
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2008/06/05/02.html 依頼
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/news/1212582639/96