石川県でツキノワグマ(5)が轢き殺される

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羽咋 クマはねられ死ぬ 
 ≡宝達山 隣町出没の個体か≡

 宝達山ろくの石川県羽咋市菅池町の山中で2日、オスのツキノワグマがトラックと衝突し、即死した。同市の隣町の宝達志
水町では、4月から人里までクマが出没し、住民は不安にかられている。県白山自然保護センター(白山市)によると、この
時期の若いオスグマは数日で30キロ移動することもあり、同町に出たクマと同じ可能性もある。

 羽咋署と羽咋市によると、2日午後1時50分ごろ、国道415号を走っていた富山県高岡市の男性が運転する4トントラック
の前に、山の斜面を下りてきたクマが飛び出し、はねられた。男性は「突然出てきたので避けられなかった」と話している。
市などが調べたところ、クマは体長約1・25メートル、体重は推定80キロ、年齢は推定4〜5歳。

 現場から約10キロ離れた宝達山ろくの同町山間地では、クマの目撃情報が8件出ている。同町農林水産課が見回る一方、
警察や県猟友会羽咋支部にもパトロールを要請するなど警戒していた。

 同支部長の松下芳隆さん(59)は、足跡や木のつめ跡から同町には子グマを含む4、5頭が生息しているとみている。松下
さんらは10人前後で山中を見回るほか、捕獲わなも1カ所仕掛けたが、「クマの姿は一度も見かけたことはない」という。

 県自然保護課によると、県内のツキノワグマは白山など加賀地方の山中を中心に約700頭が生息する。同町など中能登
地方で目撃されるようになったのは昨年からだという。鍛治一良・農林水産課長は「宝達山は登山や山菜採りで親しまれて
いる山なので、安心して入れるようになってほしい」と話す。

トラックと衝突して死んだツキノワグマ=2日、羽咋市菅池町、同市提供
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