まず、引きこもった状態を、どんなことがあっても守ってあげてください。子どもを守れるのは
家族だけです。
引きこもれる環境を整えることが、安心感をあたえ、心に余裕ができます。
注意してほしいのは、窓のカーテンを閉めきったままで、昼か夜か分からない生活環境に
なることです。
こういった病気になることを知らせて、とにかく窓のカーテンを開け、昼と夜を感じることだけはさせて
下さい(本当は規則正しい生活がいいですが)。ただし、無神経に部屋に入ろうとしないでください。
外から声をかければいいです。
別の部屋で会話などをする時は、注意してください。引きこもりは、過敏症になっている場合があり、
自分の悪口を話していると思うことがあるので、なるべく聞こえないようにしてください。本人に耳栓を
与えるのもいいです。
DVD(ビデオ)やテレビゲームは、一般的には悪影響があるように思われがちですが、決して悪いこと
ではありません。ものによっては、社会のしくみや人間関係が擬似体験できる場合があります。
物を買いあたえる場合、子どもに命令されて買いあたえるという姿勢ではなく、自分が買ってやる
という姿勢でいてください。
例えば、
「○○のゲーム買ってきて」
「今度の日曜日に買ってきてやるよ」(この「やるよ」が大事)
「なんだよ。今すぐ買ってこいよ」
「気が向いたら買ってきてやるよ」
こういったやり取りで、本人に主導権を握らせないようにし、「恩をきせる」ことが重要です。
買い与える物も、食べ物以外は中古品にしてください。「なんで中古なんだよ」などと言われたら
「うちに金があると思う?」と逆に聞き返してください。
引きこもりは、本来「生活させてもらっている」という引け目を感じています。それを感じさせないように、
気をつけることが大事なのですが、最低限のルールがあることも、毅然とした態度で教えることが
必要です。
http://www.ohmynews.co.jp/news/20080529/25691