東京都誘致オリンピックを目指すので子供たちに“五輪教育”
東京都が子供たちの“五輪教育”へ副読本
2016(平成28)年の夏季五輪招致を目指す東京都が、オリンピックの理念や開催計画を
盛り込んだ小中高校生向けの学習用副読本を作成し、9月から配布を始める。授業で使えるよう
歴史やドーピング問題にも触れている。都では「五輪の価値、素晴らしさを伝えたい」として、
教育現場も一丸となった招致活動を進める。
副読本は約50ページで10章構成。小学5・6年用、中学生用、高校生用を用意。小学生用
ではイラストを多用、高校生用ではドーピング検査の解説コラムを設ける。「日本とオリンピッ
ク」の章では昭和39年の東京五輪の競技会場を掲載。日本人選手の活躍を紹介し、当時のイン
フラ整備が現代でも受け継がれているとしている。
副読本は、都教委指定のスポーツ教育推進校などで使用されるほか、総合学習や道徳、社会の
時間での活用を想定している。当面は希望校に配布し、使用は強制しないという。
2016年の夏季五輪には、東京のほか、シカゴ(アメリカ)▽マドリード(スペイン)▽リ
オデジャネイロ(ブラジル)▽プラハ(チェコ)▽バクー(アゼルバイジャン)▽ドーハ(カタ
ール)−の7都市が名乗りを上げている。
6月4日にアテネ(ギリシャ)で開かれるIOC(国際オリンピック委員会)理事会で「4、
5都市程度」(都五輪招致本部)の正式立候補都市が選ばれるが、都やJOCは「選出は確実」
と自信をみせている。開催都市は来年10月に決定する。
http://sankei.jp.msn.com/life/education/080529/edc0805292136002-n1.htm