検査結果取り違え 釘宮課長「再発防止考えたい」
佐賀大病院は29日、前立腺がんではない60代の男性から手術で前立腺を全摘出するミスがあったと発表した。
男性が最初に受診した民間医院で、同じ日に組織検査を受けて前立腺がんが疑われた別人の検査結果と、データが入れ替わっていたことが原因という。
佐賀大病院の釘宮隆患者サービス課長は「再発防止策を考えたい」と話している。
佐賀大病院によると、男性は昨年10月、腫瘍マーカーの数値が高いことから、かかりつけの医院で前立腺の組織検査を受けた。
組織を調べた検査会社は「がんが認められる」と医院に報告。男性は医院の紹介で今年1月、佐賀大病院で全摘出手術を受けた。
ところが男性と同じ日に前立腺の組織検査を受け「異常なし」とされていた人物に今月、再検査でがんが見つかり、昨年の検査結果を調べ直したところ、
検査会社が2人のデータを取り違えていたことが判明した。
ただ、間違って摘出された男性の前立腺からは、がんになる恐れがある病変が偶然見つかったという。
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008052901000966.html