英国の裁判所はこのほど、南部ケント州の人材データ会社の女性社員(43)に日常的に
おならの迷惑をかけて精神的苦痛を与えたとして、女性の上司に慰謝料五千ポンド(約百万円)の支払いを命じた。
英タブロイド紙によると、上司はいすから腰をあげて女性に向けておならをする行為を繰り返したほか、
女性がコンピューターをうまく使えなかったときに「私はシンプル」と書いたバッジをつけさせたことも。
女性がトイレについて不満を申し立てたときは「だから女は雇いたくないんだ」との電子メールを同僚に送ったという。
女性の「とても屈辱的で落ち込んだ」との訴えに対し、裁判所は「もし彼女が男性だったらこんな仕打ちを
受けることはなかっただろう」と判断した。
女性が所属していた営業部では、この女性を除いて全員男性社員だったという。 (ロンドン・池田千晶)
東京新聞 2008年5月25日 朝刊
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2008052502000102.html