日本は国際的大競争に負け、今日の豊かで安定した国民生活を失う恐れがある

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168 ヘロドトス(兵庫県)
もはや日本は豊かな国とは言えない。
昨年末に内閣府が発表した「国民経済計算確報(2006年度)」によると、日本の1人当たりGDPは
OECD加盟30 カ国中18位となった。
2000年度時点では世界3位にあった日本の1人当たりGDPは、以降毎年順位を下げ、今では
下から数えたほうが早い位置にまで低下した。

(グラフ:http://www.nikkeibp.co.jp/style/biz/feature/news/080204_01.gif

「国民経済計算確報」のデータをもとに、世界における日本の豊かさの位置づけを整理してみよう。
1人当たりGDPが5万ドルを超える最上位グループには、ルクセンブルクや、ノルウェイなどの
北欧諸国が並ぶ。そして4万ドル前後の第2グループには、アメリカ・イギリス・カナダなど欧米の
主要国が位置する。日本の位置づけはその下の第3グループである。

1人当たりGDPが3万ドル前後のこのグループには、日本のほかにイタリア・スペイン・ギリシア
などが含まれる。ちなみにOECD加盟国で最下層の第4グループを構成するのは、韓国・ポルトガル・
ポーランドなどの中進国だ。つまり日本の位置づけは、先進国の中では最下層に沈んだことになる。

(表:http://www.nikkeibp.co.jp/style/biz/feature/news/080204_02.gif

2000年度から2006年度までの6年間で、日本の1人当たりGDPは欧州諸国やカナダ・オーストラリア
などにごぼう抜きにされた。そして今ではスペイン・ギリシアといったEUの中では貧しい
部類に属する国に追いつかれつつある。日本が「お金持ちの国」だったのは、もう過去の話だ。

ソース:http://www.nikkeibp.co.jp/style/biz/feature/news/080204_gdp/