事件から11年、酒鬼薔薇聖斗(25)からの手紙
児童殺傷事件から11年、被害者父親が手記
神戸市で97年に起きた連続児童殺傷事件で小学6年の土師淳君(当時11)が殺害されて
24日で丸11年。父親の守さん(52)が事件について「昨日のように思い出す。子供への思い
は変わらない」とする手記と、報道各社の質問への回答を文書で公表した。
14日、弁護士を通じて加害男性(25)から手紙を受け取った守さんは「以前と比較すると、
徐々に彼自身が変化しているように感じる」と感想を記したが、内容は明らかにしなかった。
加害男性に関する質問に対しては、十分な情報が得られていない現状を指摘し、「(情報を
得られる)仕組みを整えてほしい」と回答。「(事件をなぜ起こしたか)真相を彼自身の言葉で
説明してほしい」と求めた。
犯罪被害者の状況をめぐっては、刑事裁判で意見陳述ができる被害者参加制度が今年末
までに導入されることなどから「かなり改善された」と評価。一方で、少年審判の傍聴が認めら
れていないことや補償といった課題も挙げ「まだ十分とは言えない」とした。
http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp0-20080523-363458.html