オリバー・カーン引退 「最強のFWはロナウド、最も嫌だったとなると・・・」

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1 ダーレイアラビアン(新潟県)

 GKカーン(バイエルン・ミュンヘン)が、17日のブンデスリーガ最終節ヘルタ・ベルリン戦をもって引退した。
国内リーグや欧州カップ戦、ドイツ代表戦など計852試合に及んだ、その長い戦いの幕を下ろした。
試合前日に「おそらく感動して泣いてしまうかもしれない」と言っていたカーンだが、後半ロスタイムに退く際、
満員のスタンディング・オベーションにも涙は見せなかった。

 7歳のとき、祖父から名GKゼップ・マイヤーのユニフォームを贈られてからGK人生が始まった。マイヤーは、
のちに14年にわたってカーンをコーチすることになる。地元チームでプロデビューしたばかりの頃、慈善事業の
ためのある親善試合で、ゴールの数によって寄付金額が上がる仕組みだったにも関わらず、「知らなかったから」と
すべての相手シュートを止めてしまった。

 敵を作ることを怖れない性格が災いして、試合中、ゴルフボールやバナナの皮が投げつけられることもたびたびあった。
カーンの反骨心は逆に燃え上がるばかりだった。そうやってドイツ国内を制圧し、CL、トヨタカップなど合計23個の
トロフィーを掲げてきた。

 引退を前に“これまで対戦してきた中で最も嫌だったFWは誰か”と問われた。
「最強のFWだと思ったのはロナウド(現ミラン)で間違いないが、最も嫌だったとなるとインザーギ(ミラン)だな……。
知っての通り、やつはスーパーFWってわけじゃない。だが、大事な試合のたびに、やつは俺からゴールを奪ってきた。
いつもだ!あいつは何てイラつくやつなんだ!」

 明日からのカーンの行く手に、インザーギがいることはもうない。TV解説者としての新たな一歩が始まる

http://sports.yahoo.co.jp/news/20080518-00000004-ld_s-socc.html