[地デジ]2011年 テレビ地上波が滅びる日
50-79歳のシニア世代に地上波TVについての調査によると、4割近くが地デジ対応テレビを所有しているが、非所
有者の6割が地デジ対応テレビの購入予定はないという。
総務省は、5000円程度で簡易地デジチューナーを開発するようメーカーに呼びかけているが、本日の価格.comで
調査してみると、最安値のチューナーは、08年5月下旬に発売予定の12,676円だった。
さらに、地デジを視聴するには、UHFアンテナが必要で、一戸建てに新規に設置するには、数万以上はかかる。
民放各局は、スポンサーの広告費を資金に番組を制作しており、NHKは、アンテナを設置していることを基準に
受信料を集金している。
つまり、地デジ視聴者は、広告を見る立場にあり、アンテナを設置することにより、NHKに受信料を支払ってい
るのである。
しかし、平日の昼間に地上波を視聴する可能性の高い年金を主な収入として生活している高齢者が、数万円の投
資をして、地デジ地上波を視聴しようと思うかどうか疑問である。またコストがかかるのであれば、ケーブルテ
レビ等の有料サービスとコストを比較することもできる。
限られた消費者の予算の中で、テレビ、新聞、雑誌、インターネットなど何に対価を支払うだろうか。
「無い袖は振れぬ」限り、地デジは視聴できないという選択も検討しなければならない。
低価格5,000円地デジチューナー 本当に登場するのか - 2007年8月19日
http://www.j-cast.com/2007/08/19010380.html シニア世代、NHK 受信料を「支払っている」のは83% - 2008年4月30日
http://japan.internet.com/wmnews/20080430/3.html シニア世代、4割近くが「地デジ対応テレビ」を所有 - 2008年5月14日
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080514-00000036-inet-inet 地上デジタル放送対応テレビの購入予定を尋ねると、半数を超える53.4%が「購入予定がある」と回答した。現
在地デジ対応テレビの所有、非所有別に見ると、所有者では、購入予定が43.9%、非所有者では60.5%となって
いる。