5月7日に来日した Microsoft の会長 Bill Gates 氏は、
業界団体『ウインドウズ デジタルライフ コンソーシアム』のカンファレンスで講演し、
『Vista』に続く『Windows』の次期バージョンについて一部を明らかにした。
講演の記録によると、同氏はこの会議で次のように語っている。
「現在、次期バージョン『Windows 7』の開発を精力的に進めている。私は、開発の状況にとてもわくわくしている。
…省電力で必要なメモリーも少なく、効率が高まり、携帯電話との接続性も大いに向上する」
つまり、Windows 7は、少ない電力を効率的に利用し、Vista のように大量のリソースを消費することはなく、
携帯電話との連携も緊密になるということだ。これが、『Windows Mobile』ベースの携帯電話を指していることは言うまでもない。
同社の動向に注視しているアナリストらは、Windows 7 に関する今回の発言にそれほど興味を抱いていない。
業界筋が関心を持っているのは、Windows 7 の機能よりも、本当はいつ出荷されるのかという点だ。
Gates 氏が最近行なった他の発表について、一部メディアと同じように受け取ったという人がいれば、
実際に Windows 7 が登場するまで、1、2年ほど待ちぼうけを食わされることになるかもしれない。
同氏は4月初め、Windows 7 を2009年中にリリースすると語り、業界観測筋や評論家を驚かせた。
Gates 氏も Microsoft も、これがアルファ版あるいはベータ版のテストを開始することを指すのか、
開発スケジュールを前倒しして Windows 7を実際にリリースすることを指すのかは明確にしなかった。
Gates 氏の発言を額面どおり受け取れば、Windows 7 の出荷スケジュールがかなり早まったとも思える。
Microsoft はこれまで一貫して、Vista の商用リリースから3年で出荷すると述べている。
であれば、Windows 7 の出荷は2009年ではなく、早くとも2010年の第1四半期ということになる。Vista のリリースは2007年の1月30日だったからだ。
http://japan.internet.com/busnews/20080516/12.html