中国とインドの水の取り合いが戦争になる恐れ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080515-00000054-rcdc-cn 2008年5月15日、環球時報によれば、アメリカ「ユナイテッドプレスインターナショナル」紙
が5月13日、「中国とインドが水をめぐって戦争勃発の危機、中国はプラマプトラ川(中国
名ヤルンツァンポ川)を堰き止め中国東北部に引き込もうとしている」という記事を掲載した。
3兆ドルの経済力、13億人の人口と1600ドルのGDPを擁する中国にとって、インドは1兆ドル
の経済力に1000ドルのGDPしかない取るに足らない存在だと映っているが、実際には科学
技術分野では中国を上回るほどの国。プラマプトラ川を堰き止めようとする、この“無謀”な
計画は、「中国人の唯我独尊的な態度」を明確に反映したものだという。しかし中国人にとっ
て、三峡ダムに水を引き込み、旱ばつに苦しむ東北地方の水源とすることは必要不可欠な
ものとなっている。
一方、インドにとって、この計画は“人為的災害”でしかない。プラマプトラ川はインド北東部
のアッサム州を流れているが、もし水の半分でも中国人に奪われてしまえば、乾期には川
は完全に干上がってしまい、インドとバングラデシュで1億人もの人々が路頭に迷うことに
なってしまう。インドはこうした事態は何としても避けたいはずだ。中国とインドが水をめぐっ
て争い、最終的には軍事的な衝突にまで発展する可能性もあるという。
この計画は中国人の経済力と軍事力に対する過信と、インド軽視を背景にしているという。
しかし1億人の生命をかけて、インドは一歩も譲らないはずだ。インドに協力する国も少なく
ないと見られる。短期的には中国は優勢に立つものの、戦線が拡大し持久戦となった場合
中国は劣勢に立たされ、敗北する可能性が高いという。