「エド・はるみは視聴率取れるからね」

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1 沖田十三(関西地方)

ピン芸人の芋洗坂係長が、5月6日に放送された『お笑い芸人歌がうまい王座決定戦スペシャル』(以下『歌うま』・フジテレビ系)で優勝した件については、すでにお伝えした通りだが、記事に寄せられたコメントには、この番組への否定的な意見も見られる。

曰く「カラオケ大会か」という意見は一理あるが、最近はやりの「お笑い芸人が真剣に歌う」という番組について、テレビ情報誌の編集の男性はこう分析する。

「結論から言えば、『数字(視聴率)が良いから』ということでしょう。その時々で一番旬のお笑い芸人を集めれば、確実にある程度の視聴率が計算出来ますからね。今回の放送で言えば、エド・はるみがまさしくそれです」(テレビ情報誌編集の男性)

実際、前回の『歌うま』には、M-1グランプリで優勝したばかりのサンドウィッチマンが初出場したほか、小島よしお(初出場・第10回)、麒麟(同・第9回)、柳原可奈子(同・第8回)など、常に「時の人」が出演している。さらに同氏はこう付け加える。

「昨今の視聴者は、『うたばん』や『HEY!HEY!HEY!』など、トークがメインでバラエティ色の強い歌番組に慣れきっていて、ただの歌番組では満足しません。
現にそうした番組では、歌の部分になると視聴率が下がるというデータも出ています。その点『歌が上手い』という意外性があり、歌が終わればきっちり笑わせてくれるお笑い芸人は、視聴者も安心して見ていられるんじゃないでしょうか」(同)

こうした理由が絡み合い、お笑い芸人の歌番組が増えたと同氏は分析している。

似たような番組には、お笑い芸人がペアになって歌を歌う『最強デュエット歌合戦』(日本テレビ系)や、
タレントが歌詞を間違わすにヒット曲を歌えるかを競う『カラオケBEST100 完璧に歌って1000万円』(テレビ朝日系)などがあるが、どの番組も安定して15%前後の視聴率を獲得している。

6日放送分の『歌うま』の視聴率も14.5%で、同時間帯の最高視聴率だった。「何が面白いのか分からない」という声さえある『歌うま』だが、
今回の放送で第12回を迎えており、その歴史と視聴率が何よりの答えとなっているようだ。

http://news.ameba.jp/domestic/2008/05/13628.html