インテル、2002年の悲劇がフラッシュバック
現地時間11日のイタリア・セリエA第37節でシエナと2対2の引き分けに終わり、優勝を決められなかったインテル。
今週末の最終節の結果次第では優勝を逃すことになり、2001-02シーズンと同じように悲劇的な結果が同クラブを
待つ可能性がある。ロイター通信が伝えている。
2月中旬には勝ち点11差を付けて首位を独走していたインテルは、次第に2位ローマに追い詰められる展開に
なりながらも優勝に王手をかけたが、勝てば優勝の決まっていた第36節のミランとのダービーでは1対2と敗戦。
それでも再び勝てば優勝という状況で第37節のシエナとのホーム戦に臨んだ。
インテルは2度同点に追い付かれるという苦しい展開を強いられながらも、78分にCKからマテラッツィがファウルを
誘ってPKを獲得。これを決めてあとは守り切れば優勝というところまで来た。しかし、ここでDFマテラッツィが功を焦る。
PKキッカーに指名されていたFWクルスを口論の末に押しのけたマテラッツィがボール蹴ったが、シエナGKが意地のセーブ。
結局このPK失敗が響き、インテルは勝つことができなかった。この結果、残り1試合となった時点で2位ローマとの
勝ち点差は1に縮まってしまった。
この状況で思い起こされるのが2001-02シーズンの悲劇。当時1989年以来のセリエA優勝目前まで来ていたインテルは、
最終節でラツィオに敗れてユヴェントスに優勝をさらわれた苦い思い出がある。今季最終節でパルマ戦に勝てば
インテルに歓喜が訪れることになるが、引き分け以下の結果に終わった場合、ローマがカターニアに勝利すれば
スクデットはローマの手に渡ることになる。インテルにどのような結果が訪れるのか、セリエA最終節に注目が集まる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080513-00000022-ism-socc