【東京都】築地市場など卸売市場から暴力団排除 条例で独自規制へ
東京都は8日までに、築地市場(中央区)など都内に11ある中央卸売市場から暴力団を排除する条例改正案をまとめた。6月の定例議会に提出し、7月にも施行する。都や農林水産省は「全国初の排除規定になるのではないか」としている。
改正案によると、卸売業者や売買参加業者、場内の関連事業者など計約1万3600社が対象。役員や従業員に暴力団員がいたり、暴力団をやめて5年を過ぎていなかったりした場合、施設利用や事業許可を取り消す。暴力団かどうかは警視庁に照会する。
水産物の取扱量が全国最大級の築地市場では昨年秋、経営難などに付け込み、暴力団関係者が水産関連会社の代表に一時就任、問題化した。
築地市場は2012年度に豊洲地区(江東区)に移る予定。都は権利が売買の対象になるなど悪用の恐れもあるとし、市場全体で対策を強化することにした。
http://www.kanaloco.jp/kyodo/news/20080508010006181.html