PS3の週間販売台数が7,438台と過去最低。ソフトも発売延期が相次ぐ

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1 奏音(アラバマ州)

 先週、PS3の販売台数が8,232台まで減少した。そして今週はついに過去最低の7,438台まで
落ち込んだ。大物タイトルのメタルギア ソリッド 4の発売が近づいているというのに一体どうし
たことなのか?

 PS3の問題点はソフトラインナップにある。今月発売されたソフトは2本、来月は4本、再来月
は5本と、毎月少しずつしか発売されないうえに、 PS3独占タイトルというものがほとんどない。
大抵のソフトはXbox 360とのマルチプラットフォームか、もしくは既にパソコンで発売されている。

 5月から7月にかけて発売されるソフトの中でPS3独占タイトルは今のところ「メタルギア ソリッ
ド 4 ガンズ・オブ・ザ・パトリオット」「頭文字D エクストリーム ステージ」「ティアーズ・トゥ・ティ
アラ -花冠の大地-」「SIREN: New Translation」のたった4本。

 この中でハードを牽引できるソフトは「MGS4」と「SIREN」ぐらいだろう。今月発売された独占タ
イトル「戦場のヴァルキュリア」は、実売5万本程度だったそうだ。これではハードを引っ張るど
ころかサードが潰れかねない。

 さらに先週は、6月5日発売のPS3版『STRANGLEHOLD(ストラングルホールド)』の発売延期
が告知された。これはXbox 360とのマルチプラットフォームであり、360版は5月22日予定通り
発売される。こんな状態ではPS3で人気が出るとは到底思えない。

 果たしてPS3に未来はあるのか?今年8月にはさらに新型にモデルチェンジされるとの噂もあ
るが、こうも売れないのでは新型どころの話ではない。Blu-ray市場が好調なためPS3本体の
撤退はないと考えているが、現時点での未来は暗いと言えるだろう。

 今後は独占タイトルをどれだけ増やせるかが鍵となる。そのためにはそのWiiより4倍も高いと
言われる開発費を抑え、体力のない中小サードが開発に参加できるぐらいのサポートが必要だ
ろう。

http://digimaga.net/200804/ps3-doesnt-have-the-future.html