二軍高柳コーチ暴言で中日内紛劇
その事件が起こったのは23日のウエスタン・リーグ、中日対ソフトバンク戦(ナゴヤ球場)
だった。関係者によると、4回裏無死満塁のチャンスで三振に倒れて、ベンチに戻ってきた
堂上剛裕外野手(22)を高柳秀樹二軍打撃コーチ(51)が激しく叱責。「死ね!」との言葉も
あったことで大騒動となったという。
その時、ベンチにいた森岡良介内野手(23)が「ボクらだって一生懸命に
やっているんですよ。 それを選手に向かって“死ね!”なんてひどくないですか!」と声を
荒げ、高柳コーチは「何だと!それが目上に対して言うことか!」 。一塁ベンチ前で、
にらみ合う2人をナインが慌てて引き離し、 最悪の事態こそ免れたものの、 ファンの目の
前で繰り広げられた“内乱劇”にグラウンドもスタンドも凍りついたそうだ。一夜明けた
24日、辻発彦二軍監督(49)は練習前に二軍ナインを集めて「社会人として暴言を
吐くことはあってはならないこと。これが会社ならクビだ。上司に逆らうようなことは何が
あっても許されない」と訓示し、併せて森岡に対して練習参加も許されない1週間の
謹慎処分を科したことを伝えた。
話は一軍にも広まっており、この処分について「高柳コーチは口が悪くて、これまでも
選手を傷つけるようなことをたびたび言ってきた。そういったことの積み重ねが今回の
出来事を引き起こした」 とか「確かに、辻監督の言うことももっともだけど“死ね!”と
暴言を吐いたのは高柳コーチの方。森岡だけが処分されるのは腑に落ちない」などの
声が飛び交っている。
東京スポーツ 4/25発行 B版3面
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