硫化水素によるとみられる自殺が二十四日、栃木、愛知、滋賀、兵庫の各県で相次ぎ、
車内やビジネスホテルで四人が死亡、ホテルでは従業員が巻き添えで体調不良
を訴え、四人が入院した。
兵庫県篠山市の公園で午前十時五十分ごろ、止めてあった乗用車内で、三十歳ぐらいの
男性がぐったりしているのを公園の職員が発見。
男性は既に死亡、車内から硫化水素が検出された。
午前四時半ごろには、宇都宮市の公園駐車場に止めた乗用車内で、
無職男性(31)が倒れているのを母親(65)が発見、一一九番した。
男性は間もなく死亡した。車内から洗剤と入浴剤の容器が見つかった。
午前十一時ごろ、滋賀県湖南市のビジネスホテルで「異臭がする」と
通報があり、七階客室の浴室内で無職男性(33)が死亡。
女性従業員九人も診察を受けた。うち四人は経過観察で入院した。
午後一時十五分ごろ、名古屋市昭和区の無職男性(78)方で、空の浴槽内で
長女(42)が倒れていると一一○番。
警察官が駆け付けると、長女は既に死亡していた。
いずれもドアや車の窓に「毒ガス発生中」などと書かれた紙が
張られていた。
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200804250068.html