【ロンドン=星浩】どんな食事を取ったかを子細に思い出すだけで、ダイエット効果があるかも−
というユニークな調査結果が二十三日、英科学誌ニュー・サイエンティスト(電子版)に掲載された。
調査したのは、英バーミンガム大学のスザンヌ・ヒッグス講師ら。女子大生を二グループに分け、
同じ食事を提供した上で、半数にはその食事内容について詳細に書き出させ、残る半数には
登校の道筋を詳しく書かせた。
一時間後にビスケットを食べられるだけ食べさせたところ、「食事記憶」の学生らは、「道順記憶」
グループほど食べられず、三時間後には、両グループの食べる量の差が顕著になったという。
脳の中で記憶をつかさどる「海馬」という器官が、食欲抑制にも関連しているため起きる現象
らしい。
ヒッグス講師は「ダイエット中の人が食べ物のことを思うと、食事の摂取を増進させるとの研究
結果もある」と指摘。漠然と食べ物のことを思い浮かべるのではなく、昼食の前なら朝食のことを
事細かに思い出すことが大事だとしている。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2008042402006240.html