豪華議員宿舎は結局ほぼ満杯へ。批判していたのに入居した議員はいる?
「豪華」議員宿舎、入居9割間近 「解散遠のき」転居
2008年04月23日13時59分
「豪華」批判もあって空き室が目立っていた東京・赤坂の衆院赤坂議員宿舎の入居率が、このほど8割に達した。
建て替え予定の宿舎からの引っ越しが進んでいるためで、5月には9割を超える。衆院解散・総選挙を意識した
「かけ込み転居」の様相だ。
赤坂宿舎は全300室で、いずれも約80平方メートルの3LDK。賃料は月約9万2千円で、周辺の相場より
かけ離れて安いと批判され、07年4月の入居開始から半年以上たっても約100室が空いていた。衆院議院
運営委員会が昨年12月、建て替えを検討中の東京・富士見の九段宿舎の入居者に赤坂宿舎への転居を要請。
この4カ月で約40世帯が引っ越し、まだ九段宿舎に残っている57世帯のうち37世帯も5月中にも転居するという。
笹川尭・議運委員長は22日、まだ退去の意思を示していない九段宿舎の17議員に対して、6月末までの
引っ越しを求めた。この対応で赤坂宿舎を満室にするためだ。
転居が進んだ背景には、解散・総選挙を意識した議員心理もあるようだ。赤坂宿舎への引っ越しを済ませた
中堅議員は「この春に選挙かもしれないと、しばらく見合わせていたが、少し遠のいたようなので今のうちに
転居を済ませた」と語った。(山尾有紀恵)
http://www.asahi.com/politics/update/0422/TKY200804220342.html?ref=any