院内暴力、過半数が被害=けが、暴言など−全日本病院協会が全国調査
4月21日16時0分配信 時事通信
医師や看護師ら病院職員が患者らから暴力や暴言を受ける「院内暴力」について、昨年1年間に全国の病院の過半数で被害があったことが21日、全日本病院協会の調査で分かった。
外部から分かりにくい院内暴力は深刻化しているとされ、同協会はさらに詳しく調べる。
同協会によると、院内暴力の全国調査は初という。
調査は昨年12月20日から今年1月31日にかけ、47都道府県にある民間病院を中心とした2248病院を対象に実施。
回答があった約半数の1106病院のうち、患者らから暴言や暴力、セクハラなどがあったと回答したのは576病院で、総数は6882件に上った。
このうち、患者からの暴言といった精神的暴力が最多の2652件、暴力でけがをしたなどの身体的暴力は2253件、セクハラ(性的嫌がらせ)が900件だった。
患者の家族から暴力や暴言を受けたケースも904件に上った。
院内暴力があったとした病院の約7割は、職員が実際にけがや精神的ショックを受けたとした。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080421-00000074-jij-soci