地元に喜びと期待
競泳の日本選手権に出場している嘉麻市口原出身の高鍋絵美さん(22)が、
二百メートル自由形で3位に入賞し、北京五輪女子八百メートルリレーの代表に内定した。
高校時代まで通っていたスイミングスクールの関係者たちも喜んでいる。(大野亮二)
日本選手権は北京五輪代表選考会を兼ね、東京辰巳国際水泳場で20日まで開かれている。
高鍋さんは17日の二百メートル自由形で2分01秒39を記録。1〜4位の合計タイムが
八百メートルリレーの標準記録を突破したため、他の3人とともに代表に内定した。
高鍋さんは3歳で水泳を始め、得意の二百メートル自由形で、稲築中時代に全国優勝、
嘉穂高時代にはインターハイで5位に入賞した。鹿屋体育大(鹿児島県鹿屋市)に進み、
昨年9月に開かれた「日本学生選手権水泳競技大会」(インカレ)では
女子二百メートルリレーの一員として日本記録を樹立。今春卒業後、同大に就職する一方、
日本選手権に向けて練習に励んでいた。
高鍋さんは日本選手権で結果が出なければ引退する覚悟で、今年は正月にも帰省せず、
鹿屋市で練習を積んでいたという。
福岡カホスイミングスクール(飯塚市)で、高鍋さんを小学3年から高校1年まで指導したコーチの
大保道隆さん(47)(筑豊緑地プール施設長)は「当時から努力家だった。
世界の大舞台に立つ日がきっと来ると思っていたが、五輪出場は自分のことのようにうれしい」と話した。
中学時代、同スイミングスクールで一緒に練習した宮崎大2年、瓜生明菜さん(19)(飯塚市出身)は
「あこがれの先輩が五輪に出場することを誇りに思う。五輪でもベストを尽くしてくれるでしょう」
と喜んでいた。
(2008年4月19日 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/fukuoka/news/20080418-OYT8T00806.htm 嘉麻市=旧稲築町+旧碓井町+旧嘉穂町+旧山田市(50音順)