松山ケンイチ、KISSと対バン!…映画「デトロイト・メタル・シティ」 米国人気ロック
バンド「KISS」のボーカルのジーン・シモンズ(58)が映画「デトロイト・メタル・
シティ」(李闘士男監督、8月23日公開)に出演することが18日、分かった。悪魔系
ロック「デスメタル」を題材としたコメディー作品。シモンズはカリスマギターボーカリスト
となって、俳優・松山ケンイチ(23)演じる主人公とステージ上で対決する。
撮影現場に悪魔が降臨した。オドロオドロしいマスクをかぶったシモンズは、松山の目の前で
ギターを握ると、激しく弦をかき鳴らしながら劇中歌「ファッ×ンガム宮殿」をシャウトし
続けた。負けじと松山も応酬。約1200人のエキストラは日米スターのデスメタル対決
に熱狂した。
「オレの演技は素晴らしかった。地球を歩く神だからね、オレは」「撮影? KISSの
ライブツアーに比べたら楽勝だよ。子供が乳を吸うみたいにね」。声高らかに笑う米国ロック界
の生きた伝説。注目の話題作に緊急参戦を果たした。
「デトロイト・メタル・シティ」(通称DMC)は、わずか5巻で200万部突破の人気ギャグ
漫画を映画化する作品。おしゃれな音楽をこよなく愛す心優しい青年・根岸崇一が、なぜか
悪魔系デスメタルバンド「DMC」のボーカル「ヨハネ・クラウザー2世」として活躍する
矛盾を、ギャグをふんだんに盛り込みながら激しく描く。シモンズは、クラウザーの序盤
最大のライバル「ジャック・イル・ダーク」役を務めた。作品のために来日し、3月24日
から27日まで都内ライブハウスでの撮影に臨んだ。
シモンズとまさに「競演」を果たした松山は「お互い笑顔で接してましたけど、(心の)
裏では熾烈(しれつ)な戦いが繰り広げられていましたね」と心情を吐露。撮影中に
握手を交わした際は、大きな手で力いっぱい握られた。「手を折ろうとしてました。
負けてられないと思って強く握り返したんですけど、ジーンの手が大きすぎて力が
入らないんです。僕の手にはヒビが入ってると思います」。ギャグを超えた2人の
熱演がクライマックスとなる作品は、今月下旬にもクランクアップを迎える。
http://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20080419-OHT1T00066.htm