<トトビッグ>繰越金47億円 なぜ増えぬ1等「6億円」
1等当選金が最高で6億円のスポーツ振興くじ(サッカーくじ)「トトビッグ」の繰越金(キャリーオーバー)が47億円
を超え、過去最高額となっている。19、20日の試合結果次第では、1等が8口出ても全員に6億円が支払われる計
算だ。繰越金はなぜ、こんなにたまったのだろうか?【中川紗矢子】
サッカーくじは、「日本スポーツ振興センター」(東京都新宿区)がスポーツ振興資金の調達を目的に01年から始め
た。しかし、Jリーグの人気低迷などで売り上げは伸び悩んだため、切り札として06年9月に始まったのが「ビッグ」だ。
1口300円で申し込むと、コンピューターがJ1とJ2の計14試合の勝ち・負け・引き分けをはじき出して発券する。サ
ッカーの知識がなくても購入でき、当選金の最高額6億円は、ジャンボ宝くじの前後賞を合わせた3億円の2倍だ。昨
年5月には最大当選金が6億円となって話題を呼び、購入者が殺到してシステム障害が発生、一時販売を見合わせ
たこともある。
コンピューターの数字の組み合わせは、試合結果3通りを14乗(試合数)した480万通りとなり、理論上は、当選確
率も480万分の1。ジャンボ宝くじの1000万分の1に比べると、当選確率は2倍以上だ。
日本スポーツ振興センターによると、理論値では、1等は売り上げ15億円で1口出る計算だ。しかし、前回は売り上
げ約28億5000万円で1口、前々回は売り上げ約21億5000万円で、1等はなかった。ほぼ毎回1等が出ているの
に、繰越金が増えているのは、売り上げの増加に比例した形で1等が出ていないからだ。
同センターの尾原敏則事業企画課長は「1等がなかなか出ない理由は、私たちにも分からない。ただ、それは一時
的なもの。宝くじはすべてのくじが違う数字だが、ビッグは同じ組み合わせもある。その結果、1等がない回もあれば
、一度に複数の1等が出る回もある」と話す。(以下ソース)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080418-00000042-mai-soci