原燃工場に二重派遣か 青森労働局が調査へ
日本原燃の使用済み核燃料再処理工場(青森県六ケ所村)で、プラント設計会社(東京)が人材派遣会社(同)から
派遣された労働者を工場内で働かせていたことが2日、分かった。
青森労働局は職業安定法が禁じた「二重派遣」に当たる可能性があるとみて、近く調査に乗り出す。
労働局などによると、プラント設計会社は現在、再処理工場の配管の保守点検作業などを行うため、日本原燃に
社員約60人を出向させている。このうち昨年9、10月の段階で、約10人が派遣労働者だった。
職業安定法は二重派遣について、雇用主がはっきりせず、労働災害などが発生した場合に責任の所在があいまいになる
ことから、原則的に禁止している。青森労働局は事実関係を確認し次第、是正指導する。
日本原燃は「社会的に二重派遣が問題化した昨年10月、プラント設計会社にはきちんと確認していた。派遣労働者が
いたとは思わなかった」と話している。
プラント設計会社は「確かに派遣労働者はいたが、日本原燃との契約は派遣ではなく出向で、二重派遣には当たらない
と考えている。しかし、見方によっては問題になると思い、現在は正社員だけを出向させている」と説明している。
河北新報社
http://www.kahoku.co.jp/news/2008/04/20080403t23029.htm