夕方に空き巣を繰り返す「宵空(よいあ)き」と呼ばれる犯行を繰り返し、
2月に新潟東署などに逮捕、起訴された男が、新潟北署の職員官舎にも侵入し、
現金10万円を盗んでいたことが分かり14日、同署と県警捜査3課などは窃盗の疑いで再逮捕した。
県警官舎に侵入する大胆な犯行に、県警関係者は「官舎と知っていたのか?」と困惑している。
再逮捕されたのは村上市金屋、無職児玉政高容疑者(42)。
調べでは、児玉容疑者は1月26日、新潟市北区の新潟北署職員官舎の1階から侵入し、
同署員の部屋から現金10万円を盗むなどした。同容疑者は「正確に思い出せない」と否認している。
同区を含む阿賀北地域では昨秋以降、夕方に数カ所で立て続けに空き巣が発生。
多くはアパートの1階窓ガラスを割るなどして侵入している。
被害にあった官舎は、同署から離れたJR豊栄駅に近い住宅地にある。
同署は「被害にあったことは事実だ。全容解明に努めたい」と言葉少な。
捜査関係者からは「警察官舎と知っていたのなら警察への挑戦なんだろうが…」と大胆さに戸惑う声も漏れている。
同容疑者は、2月に同市東区で発生した3件の犯行を認め、起訴、追送致されている。
県警は余罪が多ければ100件近くに上るとみて、合同捜査班を組み、裏付け捜査を進めていた。
http://www.niigata-nippo.co.jp/pref/index.asp?cateNo=1&newsNo=109471