【朝日】 プリンスホテルが始末書提出 「日教組への謝罪なし」
プリンスホテルが始末書提出 日教組への謝罪なし
日本教職員組合(日教組)の教育研究全国集会で、組合員の宿泊予約をグランド
プリンスホテル新高輪(東京都港区)が取り消した問題をめぐり、港区は15日、同ホ
テルの渡辺幸弘社長らを呼び、予約取り消しの行為は旅館業法違反にあたるとして、
口頭で厳重注意の行政指導をした。ホテル側は区への謝罪と再発防止を記した始
末書を区に提出したが、日教組への謝罪の文言はなかった。
ホテル側は同区に対して、法令の順守や社員教育の徹底、再発防止のために営業
管理部門を新設したことを記した業務改善策を4日に提出。さらに15日は違法行為を
認め、区への謝罪などが書かれた文書を出した。
区は「再発防止のために形に残るものをホテルは出した」として、口頭での注意にと
どめ、営業停止などの行政処分はしなかった。
指導を受けた後、渡辺社長は「区の指導を真摯(しんし)に受け止めて反省する」と語
ったが、日教組に謝罪するかどうかにについては、「(係争中の日教組との)裁判の中
で話す」と述べるにとどまった。
ホテル側はこれまで宿泊予約を断った理由について、「集会の会場の予約と宿泊の
予約は一体のものとして解約した」と説明してきたが、今後は、集会などに使われる宴
会場の予約と宿泊予約は、区別して対応するという。
http://www.asahi.com/national/update/0415/TKY200804150270.html