今春は花粉飛散量多め/県研究会
県内の医師や気象予報士、樹木医などでつくる県花粉情報研究会(事務局・弘前大学医学部耳鼻咽
喉科内)によると、今春はスギ花粉の飛散が予想より多めに推移し、昨年に比べ症状のひどさを
訴える花粉症患者も多いという。
各地で予想を上回る飛散量となったのは、3月に気温が高い日が続いたため。花粉が飛び始めた
時期が3月上旬と例年より早く、本格的に飛散が始まった同月中旬以降、降雪がなかったことも
災いした。日によって多量に飛散する一方、ゼロに近い日もある。
弘前市内の観測地点では、初観測が3月1日と昨年より一週間遅かった。9日現在で累計2880
個(花粉採集器1平方センチ当たりの個数)を数え、予測値を80個超えている。4月に入って
からは7日に513個に上った一方で、1、5の両日は50個台だった。
今後の飛散について同研究会は「4月中旬以降終息に向かうとみられるが、飛散量は山の積雪
次第で予想が難しい。5月の黄金週間明けまで続くのではないか」と話している。
http://www.mutusinpou.co.jp/news/2008/04/1596.html