“投げ出し”相次ぐ横浜人事 ヤンキー先生や都出身教育長…
横浜市で最近、教育長や市立大学理事長などの重要ポストで、“投げ出し”とも映る任期途中の退職が
相次いでいる。中には、中田宏市長が外部から鳴り物入りで招いた人物も少なくなく、市議や市民から、
中田市長の任命責任を問う声も出ている。 (中山高志)
「一人一人事情があるでしょうし、私が全部コントロールできる人じゃない」。九日の定例会見で、任期途中の
退職者が相次いでいることを問われた中田市長は、いら立ちをあらわにした。
二〇〇五年四月、「ヤンキー先生」として知られた義家弘介・現参院議員(37)が中田市長の誘いもあって
市教育委員に就任し、話題を呼んだ。しかし、約二年後には早くも参院選出馬で退職。「横浜市を踏み台に出馬した」
(保守系ベテラン市議)との批判を浴びた。
〇六年四月には、東京都葛飾区教委指導室長だった押尾賢一・前教育長(56)が教育長に抜てきされた。
中田市長は会見で「横浜について客観的に見られる人を私は探していた」と押尾前教育長の手腕に期待を寄せた。
しかし、任期を三年も残した三月末に突然の辞任。押尾前教育長は「仕事に一定の成果を上げたこと」を理由に
挙げたとされる。だが、ある保守系中堅市議は「押尾前教育長の能力には疑問符が付いており、事実上の
更迭ではないか」と指摘する。
市立大学でも三月末、ブルース・ストロナク前学長(57)と宝田良一前理事長(60)が、
いずれも任期を残したまま辞任した。
全国最年少の公立学校長として、〇五年四月に元楽天副社長から市立東山田中学校長に転身した
本城慎之介氏(35)もわずか二年で退いている。
以下省略
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/20080410/CK2008041002002521.html