ソニーBMG社が不正コピーしたソフトウェアを社内で利用していたとして、このソフトウェアの
開発元企業から30万ユーロ(約4700万円)の支払いを求める損害賠償請求訴訟を起こされて
いたことが30日までに同社の発表により明らかとなった。
ソニーBMGに対して損害賠償請求訴訟を起こしたのはWindows Server用の管理ツールの開発、
販売を行っている仏ポイントデブ(PointDev)社というソフトハウス。
同社によると同社製ソフトの使い方を巡って昨年11月にソニーBMG社からテクニカルサポートに
連絡があったことから、ソニーBMG社で使われていたソフトのライセンスキーを確認したところ、
そのライセンスキーはソニーBMG社が購入したものではなく、海賊版として流通しているキーを
不正コピーして利用していたものが判ったと主張。その上で、ソフトの不正利用によって同社が
被った損害、30万ユーロの支払いを求める損害賠償請求を起こしたと述べている。
ポイントデブ社では「我々は社員が6名しかいない小企業。自分自身の権利は自分自身で守ら
なければ生きていけない。これはおカネの問題では原理原則上の問題だ」と述べ、今回、明らか
となったソニーBMG社による不正コピーに対して怒り露にしている。
ソニーBMG社は2004年にソニー・ミュージックエンタテインメントと独BMG(Bertelsmann Music
Group)が合併してできた世界の音楽産業における4大企業の一つ。本社は米ニューヨーク。
http://www.technobahn.com/news/2008/200803311925.html