“海のカーナビ”開発へ 事故多発で海上保安庁
イージス艦衝突事故や明石海峡の貨物船沈没事故など、日本沿岸の混雑海域で海難事故が後を
絶たないことから、海上保安庁は20日までに、付近にいる船舶の種類、船名や航路などの航行情報を
1つの画面上に表示する電子航行支援システム(ENSS)を開発する方針を決めた。
5年以内の実用化を目指す。
車のカーナビゲーション画面に、周辺の車両の位置や交通情報などがまとめて表示されるようなイメージ。
船舶同士が互いの位置を認識しやすくするほか、混雑海域をレーダーで監視している海上交通センター
の安全管理も容易になる。
ENSSは、画面上に表示した海図の上に、航路の状況や付近の船舶の船名や進路、目的地、海保が
勧める航路や進入禁止海域などの情報が表示される。
レーダーでも船影は識別できるが、ENSSは狭い海域で周辺の情報などとともに確認できるため、
衝突防止に有効だという。
http://www.47news.jp/CN/200803/CN2008032001000867.html