路地は迷路だ 商工会がPRパンフ 土庄
迷う楽しみ味わって
土庄町本町に広がる路地を迷路に見立てて、同地区を「迷路のまち」として
全国にPRしようと、町商工会(鎌田久司会長)がホームページ(HP)を開設した。
南北朝時代から残り、「住民以外が目的地にたどり着くのは至難のわざ」と称される路地を、
新たな観光資源として定着させるのが狙いで、地図を掲載したパンフレットとチラシ計4万部も作成。
商工会は「路地に迷い込み、町の魅力を見つけてほしい」と呼びかけている。
本町地区は小豆島霊場五十八番札所・西光寺を中心に栄えた門前町で、
8・2ヘクタールに851世帯計約2000人が住む島内最大規模の住宅地。
南北朝のころ、戦災から免れるために意図的に入り組んだ構造で築かれたとされる。
商工会は昨年5月から「迷路のまち」として売り出し、地区内に看板や案内板を設置している。
HPでは、店舗のイラストを入れた「お楽しみ買物絵図」のほか、
のれんや灯籠(とうろう)が目印の飲食店や菓子店、しょうゆ醸造元など12店を写真で紹介。
目抜き通りや路地裏の写真、島内11か所の観光名所やオリーブ豆腐などの新商品も掲載している。
パンフレットとチラシはA4判オールカラーで、パンフレットは折り畳んでポケットサイズになる。
いずれも地図とともに、俳人・尾崎放哉が晩年を過ごした
南郷庵(みなんごあん)を復元した小豆島尾崎放哉記念館や
世界一狭い土渕海峡(9・93メートル)など8か所を紹介している。
商工会はボランティアガイドと歩くツアーも計画。ガイドを募集しており、
歴史や見所をまとめたハンドブックとDVDも製作した。
鎌田会長は「地域と協力しながら新観光名所となれるよう盛り上げ、
町を活性化させたい」と話している。
HPはhttp://tonosho‐shokokai.com/meiro/
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kagawa/news/20080314-OYT8T00910.htm 「迷路のまち」として売り出し中の土庄町本町の路地
http://www.yomiuri.co.jp/photo/20080314-1571758-1-N.jpg