過疎の里山再生へ 松阪
20日に植樹式 参加呼びかけ
過疎によって荒廃した里山を再生し、野生動物などのすめる自然をよみがえらせようと、
松阪市を拠点とするボランティアグループ「ぽんぽこ山」(上村真由代表)が、
森林の保全活動に取り組んでいる。
「自然豊かな里山にする一方、野鳥や小動物のいる環境を取り戻したい」と、
20日に行う植樹式の一般参加を募集している。
ぽんぽこ山は1998年に発足。これまでの活動が認められ、
今月、県自然環境保全条例に基づき、里地里山を保全しようとする団体を支援する
「里地里山保全活動計画」の認定を受けた。
メンバーらは2年前から、同市柚原町の荒廃した山林約9700平方メートルで、
スギやヒノキなどを一部伐採し、植林するための環境を整える活動を続けている。
植樹可能な状態に整備できたとして、今回の植樹式では、メンバーだけでなく
一般からもボランティアを募ることにした。
計画では、伐採した現場にナラ、カリン、ツルウメモドキなどの広葉樹を
5年計画で1000〜2000本植え、混合林にする。
そのうえで、ウサギやリスなどの小動物や、カブトムシやクワガタムシなどの
昆虫が生息でき、ウグイスやヒヨドリ、メジロが飛来できる森林を再生させる。
さらに、日本野鳥の会や大学教授ら専門家の協力を受けながら、
野鳥観察などが出来る「環境教育の場」にする方針だ。
上村代表は「里山を再生させることは、川や海に栄養を与えることにもつながり、
広く自然に影響を与える」と話している。
植樹式は20日午前10時からで、問い合わせは上村代表(090・2683・4915)。
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/mie/news/20080314-OYT8T00875.htm http://www.yomiuri.co.jp/photo/20080314-1570915-1-N.jpg