第21回感動作文コンクールで最優秀の文部科学大臣賞を獲得した県立飛騨神岡高校2年、原田優未さん(17)=飛騨市神岡町江馬=が28日、県庁を訪れ、
松川礼子教育長に受賞の喜びを報告した。受賞作「介護士 母の姿」は約2000字の分量で、原田さんは昨年7月に学校の職場体験の授業で、母の奈賀子さん(49)が
勤めるグループホームに4日間通った体験を取り上げた。
家で自分や妹と遊ぶ姿しか知らなかった母が、お年寄りの介護に全身全霊を注ぐのを見て心を動かされた経緯をテンポよく描き、「私も母のような社会福祉士になりたい」と
締めくくった。
「なんとなくかわいいキャラの母」と現代風の言葉遣いを取り入れる新鮮さや、「おはよう、起きないよー(起きなさいよ、の意)」と方言をそのまま使って生き生きと再現する描写力などが目を引き、
松川教育長は「着眼点や表現力が素晴らしい。情感に流れず、客観的に書かれているので余計に感動した」とたたえた。
原田さんは「職場体験を基に書きたいことがたくさんあって、テーマを絞るのが大変だった。受賞を励みにこれからも頑張りたい」と喜んだ。
同コンクールには小中学校・高校、海外の日本人学校から計1万7064点の応募があった。
http://www.chunichi.co.jp/article/gifu/20080301/CK2008030102091624.html