「黒人侮辱の様子撮影したビデオ」に南ア全土が震撼
新華社ヨハネスバーグ(南アフリカ):南アフリカの大学に2月26日、白人学生が黒人を侮辱した
ビデオが届き、南アフリカ社会全体を揺るがしている。ビデオには、大学の民族平等政策に反
発する白人学生数人が、黒人の用務員を嘲笑している様子が映し出されているという。
大学側によると、大学には26日、このビデオが届けられた。ビデオは2007年9月に撮影された
もので、複数の白人男子生徒が撮影に参加していたという。
ビデオには、黒人の女性4人と男性1人が地面に膝をついたり、大酒を飲んだり、ラグビーボー
ルを投げるマネをさせられたりしている様子が映し出されていた。傍らでは白人生徒が、彼ら
をあざ笑っていたという。食べ物にこっそり尿をまき、それを黒人の用務員に食べさせる様子
も映し出されていた。
またビデオにはアフリカーンス語が用いられていた。学生たちは大学側の民族平等政策に
不満を表し、「黒人と白人が同じ宿舎に住むのはごめんだ」といっていたという。
アフリカーンス語はヨーロッパによる植民地時代に持ち込まれた白人の言語。南アフリカの
公用語の1つだが、黒人にとっては過去のアパルトヘイトを連想させる言葉だ。
ビデオを見た学校関係者は、「とても見るに堪えなかった」と述べている。
今回の件に怒りを表し、侮辱された用務員に声援を送るため、この大学の教授・学生・用務
員らは27日、デモ行進を行った。南アフリカ政府要人の多くが速やかな調査を展開するとと
もに、ビデオ制作者を処罰するよう呼びかけている。
http://news.livedoor.com/article/detail/3534207/