東京マラソン、世界的には評価得られず 日本のマラソン大会は最高格付けはゼロ

このエントリーをはてなブックマークに追加
1 養豚業(東京都)

約3万人が東京都心を走る東京マラソン(17日、東京都庁→東京ビッグサイト)は、世界有数のランニング熱や
大会運営能力を誇る日本でも最大規模の大会。だが意外にも、世界的には最高水準の大会の評価を得ていない。

 国際陸上競技連盟は昨年末、世界各国のマラソンなどロードレース大会の規模や運営どを評価し、12大会を
「ゴールド」、40大会を「シルバー」に格付けした。ゴールドには、数万人規模のロンドン、ベルリン、ニューヨーク
などが入ったが、日本の大会はゼロ。東京マラソンや福岡国際マラソン、びわ湖毎日マラソンなど10大会が
シルバーになった。

 ゴールドの条件で日本の大会が満たしていないのが、5カ国以上でテレビ放映や、男女両方のトップ級選手
の出場などだ。

 東京マラソンの場合、昨年のテレビ放映は日本国内だけ。約50カ国で放映されるニューヨークなどに比べ、
まだ海外メディアの関心は低い。

 出場選手も、男女別開催が主流だった日本には難題。東京マラソンは男女同時開催だが、男子の東京国際
マラソンが前身だったため、男子は五輪や世界選手権の代表選考会に指定され、国内外の有力選手が出る。
だが女子は他に多くの選考会があるため選考対象外でトップ級は出ない。

 東京マラソン事務局は今後、日本陸連などと交渉し、女子の選考会指定や、世界的には一般的な上位選手へ
の賞金制導入などを検討する。来年から開催日が3月後半に変わることや、毎年11月に行われる東京国際女子
マラソンが今年限りで終了する影響も考慮されそうだ。

http://mainichi.jp/enta/sports/news/20080217k0000m050041000c.html