大阪市23区の選管、選管委員から「お茶代」のしきたり
2008年02月16日
大阪市の西成区を除く23区の選挙管理委員会事務局が、地元から選ばれた区選管委員の報酬の一部を徴収し、
投票所の立会人の弁当代や茶菓子代などに充てていたことが分かった。選管関係者は違法性はないとしているが、
裏金問題を調査中の大阪市は「混乱を招く恐れがある」として、67年ぶりに「公金外現金」の取り扱いルールの見直しに着手する方針だ。
区選管委員長は月額15万6千円、3人いる委員は13万6千円の報酬を市から受け取っている。23区の徴収方法や徴収額は異なり、
委員から毎月徴収するケースや委員の口座と印鑑を管理して引き出すケース、選挙の度に集める区もある。資金は選管事務局の
総務担当職員らが管理。担当者は「選挙に不可欠な地元の協力を得るために必要」と説明し、委員の自主的な資金提供という。
集まった資金は、投票所の立会人へのお礼の菓子折りや茶菓子代、弁当代の上乗せや投票所のストーブの灯油代、成人式の
協賛金などに使われ、委員の任期末などに収支報告をし、残金を返還する仕組みだ。
こうした仕組みは長く続く「しきたり」で、いつから始まったのかは不明。20年以上務める委員は「親の代から続いている。元々
ボランティアみたいなものだし、市もお金がないから仕方がない」とあきらめ顔だ。
大阪府、神戸市、京都市などの選管に同様の「しきたり」はなく、総務省管理課でも「そんな資金があることは把握していない」という。
こうした「公金外現金」の管理方法などを定めた大阪市の「公金外取扱規程」は41年の施行以来、一度も改定されていない。
http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200802150094.html 独自の”しきたり”を形成する大阪圏。これって小説になりませんか?|*゚Д゚)ノ ?