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43 踊り子(アラバマ州)
加地さんはヒダリ

加地が二刀流に代表生き残りを懸ける。東アジア選手権(17〜23日、中国・重慶)に
出場する日本代表は14日、中国到着後初の練習を行った。
午前、午後の2部練習で、DF加地亮(28=G大阪)が左サイドバックに初挑戦。
定位置の右サイドバックをDF内田篤人(19=鹿島)に奪われつつある代表の常連が
“両利き”転向に活路を見いだす。

違和感があった。午前練習での10対10のミニゲーム。主力組の両サイドバックは
左を加地が務め、右に駒野が入った。「いくつか試したいことがある」と話していた
岡田監督の“テスト第1弾”は、仰天の左右入れ替え。午後のミニゲームでも
加地が左に入った。
右のスペシャリストである加地にとって代表、クラブを通じて初の左。突然のコンバートに
「監督に左をやれと言われた。幅を広げる意味かな」と驚きを隠さなかったが、
一方で「新鮮でいい。楽しみが増えた」と二刀流習得に意欲的だった。
03年10月の代表デビュー以来61試合に出場。今回のメンバーでは川口、中沢に次ぐ
キャップ数を誇る加地は、代表のキャリアで最大の危機を迎えている。岡田ジャパン初戦と
なった1月26日のチリ戦こそ途中出場したが、続く2試合は出番なし。
19歳の内田にポジションを奪われた格好だ。
それでも、両サイドバックの層の薄さは代表の長年の課題でもある。本来左を務める
駒野の代役候補は、三都主(浦和)や五輪世代の安田(G大阪)もいるが、加地が二刀流を
マスターすれば、生き残りへの道は大きく開けてくる。
もちろん、定位置奪回も狙っている。代表に初招集された03年。加地はFC東京で当時、
特別指定選手だったDF徳永にポジションを奪われたが、腐らず、代表につなげた経験がある。
「ベンチで学んだことは試合に出たときに生きる。内田(のプレーを見てて)も体の使い方とかが
勉強になる」。左を経験することでプレーの幅を広げ、試合に出られないときでも、ベンチから
他人の技術を吸収するつもりだ。
http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2008/02/15/01.html
http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2008/02/15/images/KFullNormal20080215048_l.jpg