ミャンマー・ヤンゴン(AP) ミャンマー(ビルマ)の軍事政権は9日、2010年に総選挙を実施すると発表した。
あわせて、今年5月に新憲法制定のための国民投票を実施する計画も明らかにした。
ミャンマーは、民主化が遅れているとして、国際的に厳しい批判を受けている。軍事政権が民主化への具体
的な道筋を示したのは、これが初めて。
この日の国営テレビとラジオでは、「軍政から民主化へ変わるときが来た」とのメッセージが放送された。
ミャンマーでは1990年に総選挙が開かれ、民主化運動指導者アウン・サン・スー・チーさん率いる国民民主
連盟(NLD)が勝利。しかし、軍事政権が権力の移行を拒否し、スー・チーさんは通算12年以上にわたって
自宅軟禁状態に置かれている。
NLDは、新憲法案は不公平で非民主的な内容になると批判している。今回の発表についても、国民投票の
結果を待たずに総選挙の予定を決めていることから、「あいまいで、不完全で、奇妙」と慎重に受け止めている。
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200802100013.html