排水処理進まぬ中国農村、昔の日本の低コスト処理導入へ
環境省は、低コストで簡単に設置や維持管理ができる生活排水の処理設備を、
中国の農村部に導入する事業に新年度から取り組む。現地の人たちだけで
長く活用できる仕組みが実情に合うと判断した。
中国では台所やトイレからの汚水を地面に穴を掘って染みこませたりしている地域が多く、
河川や地下水が汚れ、飲料水の質に悪影響が出ているという。
事業は、日中の協力で水質汚濁などに取り組む「水環境パートナーシップ」の一環。
くみ取り式トイレに加え、水質浄化の機能がある微生物を含んだ土や砂利に汚水を通したり、
そうした微生物が付着した円盤を水槽の中で回転させたりする装置など、仕組みが簡単で、
必要な機械もポンプやモーター程度で済む設備を、数か所の地域で導入。
4年かけて効果を検証する。
こうした技術はローテクで、下水道や浄化槽が普及した現在の日本ではあまり
使われなくなった方法だが「現地の人たちが運営し、他の地域にも広がる方法を
目指したい」と環境省水環境課では話している。
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20080209-OYT1T00833.htm 依頼115