【法廷から】乱暴は酔ったせい…「でも、まだ飲みます」
「酒を飲み過ぎた」、「女性を軽く見ていた」
強姦罪に問われた男性被告(22)は、6日に東京地裁で開かれた初公判の被告人席で、
こう供述した。
起訴状によると、被告は平成19年10月27日朝、東京都北区の路上で女性の髪をつかん
で「おれを怒らせんじゃねえよ」などと脅迫。女性のマンションまで案内させた上で、マンショ
ンの屋上や室内で乱暴した。
検察側は冒頭陳述で、事件までの被告の足取りを詳述。それによると、被告は午前1時か
ら飲み始め、3時間後に女性が勤めていた飲食店に移った。さらに、被告は同店が閉店した
後に女性らと居酒屋に行って酒を飲み続け、女性にキスしようとした。女性が拒否すると口
論となり、午前8時半ごろ、居酒屋の店外で女性を脅した。
被告は女性に乱暴した後、女性の部屋の中で寝ていたところを、女性が呼んだ知人に見
つかり取り押さえられた。
法廷でのやり取りを聞くと、酒に酔うと性欲が抑えられなくなるようだった。
続いて裁判官が質問した。
裁判官「これからも酒を飲むのか」
被告「はい」
裁判官「今後、飲まないくらいの覚悟が必要なのでは」
被告「1杯くらいなら大丈夫」
被告は最後までかたくなに禁酒を拒んだ。反省は上辺だけのようだった。
情状証人として出廷した被告の母親は「酒を飲まなければいい子なんです」と涙ながらに訴えた。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/080207/trl0802071115002-n2.htm