大阪大学大学院薬学研究科の八木清仁教授は水中にヒ素が含まれているかどうかが3時間以内に目で確かめられる技術を確立した。
大型設備が不要なうえ簡単な検査でヒ素の有無が分かれば、発展途上国などの井戸水の調査が手軽にできるようになる。
実用化に向け、関西電力と共同で検査キットを開発する。
これまでは、遺伝子を組み換えた光合成細菌を反応させてヒ素の有無を確認していた。
この方法だと約1日かかっていたが、新たに遺伝子組み換えの大腸菌を用いることで検出時間の大幅な短縮に成功した。
ヒ素に反応する細菌を作るために、細菌の遺伝子を組み換える。
光合成細菌だと組み換え遺伝子の運び屋(ベクター)は1、2種類しか選べなかった。
大腸菌だと必要なベクターを選択できるため細菌を変えやすく、増殖も容易になる。
http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0620080201001aaad.html