橋下氏、自民党色鮮明に 政治資金パーティーはしごですっかり「広告塔」
当選から1週間。次期大阪府知事の橋下徹氏が自民党寄りの姿勢を鮮明にしている。
同党衆院議員のパーティーに出席したり、他県の首長選の自民系候補の応援をしたり――。
知事就任前から同党との蜜月ぶりが際立っている。
「自民党の選挙対策で本当に気持ちよく選挙することができました」
2日夜、堺市のホテル。同党の岡下信子衆院議員(大阪17区)の政治資金パーティーで橋下氏は檀上から、こう呼びかけた。
同席した古賀誠党選挙対策委員長も「明るくて笑いのある大阪が誕生すると思う。協力を惜しまない」とアピール。
橋下氏はこの後、岸和田市であった中山太郎衆院議員(大阪18区)の集会にも顔を出した。
橋下氏は米軍岩国基地への空母艦載機の移転問題を争点にした岩国市長選でも、移転容認派の同党前衆院議員を応援。
1月29日に首相官邸などを訪ねた際も「政権与党と信頼関係を築いていかないといけない」と強調、
次の衆院選での同党候補の応援にも「国との信頼関係がないと大阪を変えられない」と前向きだ。
府知事選では自民、公明両党の支援を受けている橋下氏。
選挙中から「地方行政には政党間対立を持ち込まないでいただきたい」と話していたが、
府政関係者からは早くも「自民党の広告塔」との指摘も出ている。
http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200802020090.html