サルを食用輸出しようとしたが、結核・マラリア・肝炎・エイズに感染していて断念
【2月3日 AFP】
マレーシア政府は都市部のサルを捕獲して食用として海外に輸出する計画を進めていたが、
大部分のサルが深刻な病気に感染しているとの報告を受け、計画を断念した。
ニュー・ストレーツ・タイムズ(New Straits Times)が2日、
アズミ・カリド(Azmi Khalid)天然資源・環境相の発言として報じた。
同相によると、同国ではアジアや西欧の一部での珍しい肉に対する需要に応える目的でサルの輸出を検討したが、
最近行われた検査の結果、都市部に住むサル25万匹のうち少なくとも8割が何らかの病原体に感染しており、
輸出に適さないことが明らかになった。
カニクイザルの場合、結核、マラリア、肝炎、あるいはエイズ(HIV/AIDS)などに感染しているという。
政府は2007年8月、都市部で人を襲ったり食べ物を盗む有害動物にあたるとして、
カニクイザルの輸出を23年ぶりに解禁した。
同紙によると、それ以前に輸出許可が出された例は1件もないという。
同国にはカニクイザルとリーフモンキーを中心におよそ70万匹のサルが生息しているとされる。(c)AFP
http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2345636/2591695