「橋下さんの発言を聞いていると、ノックさんを思いだす」
大阪府知事選で当選した橋下徹氏(38)のメディアへの露出に、府幹部の一人は不安を隠せない。
故横山ノック知事は初当選した平成7年の選挙で、府が主体となる関西空港の埋め立て事業について
「府民に負担を強いる」などと反対していたが、就任2カ月あまりで公約を撤回している。
当時を知る府議によると、各種業界団体にあいさつに訪れるたび、ついリップサービスをしてしまうこともしばしばで、
団体がその発言を信じて府に事業を要求し、府政に混乱を招いたという。
橋下氏は昨年12月初旬に知事選候補者として一部報道で名前が出た後、「2万%ない」などと完全否定したにもかかわらず、
わずか6日後にその発言を撤回した。府関係者はその「うそ」が忘れられないという。
野党となる民主党府議団幹部は「橋下氏はノックさんと場の読み方が似ている」と指摘したうえで、
「これから知事になり、発言が重くなる。これまでのように発言をすぐに撤回することを繰り返していたら困る。
知事になれば発言に責任をもってもらいたい」と苦言を呈する。
http://sankei.jp.msn.com/politics/local/080130/lcl0801301024002-n1.htm